「ショムニ」というテレビドラマをご覧になったことがあるでしょうか。都内のある商社を舞台に、落ちこぼれ社員が集められた部署・庶務二課(略してショムニ)に所属する6人のOLの活躍を描くドラマです。先日は、就職活動の末、100社以上から不採用となった女性が登場し、「ショムニ」メンバーとの関わりの中で、本当に自分のやりたいことを見つけていくというストーリーでした。
ドラマの中で、自信をすっかり失くした女性はこう言います。「私、108社から不採用受けたんです。それだけの人にいらないって言われたことなんですね。私っていらない人間なんです・・・」これはドラマです。けれども、ドラマだけの話ではなく、就職活動がうまくいかない若者の間で、実際に「就活うつ」が増えているというニュースを目にします。
極めて現代的とも思われるこのような問題について、聖書は何を教えてくれるのでしょうか。
「わたし(神)の目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。」(イザヤ43:4)
「あなたの目は胎児の私を見られ、あなたの書物にすべてが、書きしるされました。私のために作られた日々が、しかも、その一日もないうちに。」(詩篇139:16)
聖書は、神が私たち一人ひとりをどれほど愛しているかを繰り返し語っています。そして、私たち一人ひとりのために、神が最善の計画を持っておられることも語ります。誰にも目的があり、その人にしかできない役割が与えられています。つまり「いらない人間」は一人もいないということです。
しかし、聖書の語ることに耳を傾けず、神から離れた私たちは、その計画を見つけることができなくなっています。「就活うつ」はその一つの表れではないでしょうか。
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(2013年 通巻111号)
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