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「あなたは「とがれて」いますか?」


私には、会議などで、年に数回しか会わない同僚がいますが、その同僚に会う度に刺激を受けます。そして私は、その刺激を気持ちよく受け入れて、自分の仕事に応用したところ、良い結果につながったことがあります。けれども、正直に言うと、私はその刺激を何かの益になるよう工夫するどころか、かえってイライラして反発し、仕事に役立てたり改善するチャンスを見逃してしまった時もありました。そのような自分を振り返り、残念に思っていた時、この聖書の言葉に助けられました。「鉄は鉄によってとがれ、人はその友によってとがれる。」(箴言27:17)

この箴言は約3000年前に書かれたもので、初めて聞いた時は、あまり意味が分かりませんでした。けれども、「鉄は鉄によって研がれる」という言葉に照らし合わせて考えて見ると、二つのことが分かりました。「鉄」という金属には様々な種類がある中、比較的硬い方の種類を使えば、鉄は鉄を研ぐことができますが、研ぐ時は、ただ鉄と鉄を適当に合わせればよい訳ではありません。上手く研ぐには、合わせる角度を正しく調整する必要があるのです。そして更に、この事を「人」と「人」との関係に当てはめてみたら、次のことが分かりました。

私とその同僚の性格や考え方が違っているからこそ、私は刺激を受けるのです。そしてその違いが、私が同僚によってとがれることを可能にするのです。

また、鉄を合わせる時の角度は、人間関係に置き換えると何であるのかと考えてみると、それは人の態度だと分かりました。ですから、その違いにイライラせず、神様が私と同僚にそれぞれ与えてくださった賜物として受け止めて、その違いによって与えられる刺激を前向きに受け入れようとする態度が必要だと分かりました。

以上の事を考えていくうちに、同僚との関係も、同僚から受ける刺激も、さらに良いものになって行きました。新年度にあたり、友にとがれる事を積極的に求め、仕事に、生活に活かしていくことをお勧めします。又、誰よりも、私たちの唯一の真の友として、良い刺激と、その刺激を上手く用いていく力を与えて下さるイエス様との出会いもお勧めします。まずは一度、教会の礼拝に気軽にお越しください。


(2017年 通巻269号)



 
 
 

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