皆さんは毎日どんな夢に向かって仕事をしているでしょうか?若いころは沢山夢があったのに、年齢を重ねるにつれ夢なんてどこへやら、などという方も多いのではないでしょうか?そんな方に是非、紹介したい話があります。ジム・モリスというアメリカの野球選手の話です。
ジムは大学の時、プロからスカウトされ、マイナーリーグでプレーをすることとなりました。しかし、ピッチャーだった彼は、肩の故障により、一度もメジャーリーグでプレーをすることなく、5年後に引退します。野球人生をあきらめた彼は、高校教師になり、ある高校の野球部の監督になりました。35歳のある日のこと、連敗続きの野球部員に全力で夢を追い続ける大切さを教えます。そして「もしチームが地区大会で優勝したら、自分は球団のプロテストを受ける」と約束するのです。すると、チームは今まで以上に練習に取り組み、とうとう地区優勝を果たすのです。約束のプロテストを受けたところ、なんとテストに合格。マイナーリーグからのスタートでしたが、すぐに夢であったメジャーリーグに昇格。そして2シーズンメジャーリーグで活躍するのです。何と35歳からメジャーに再挑戦で、夢を果たすことができたのです。(参考「オールド・ルーキー」2002年アメリカ映画)
このように見てくると夢とは、はかない希望ではなくて、高い理想とでも言い変えることができる確かな希望です。それは目に見えるようにはっきりと描かれるという意味で、英語ではヴィジョンと言います。いくつになってもそのような意味での夢を忘れないことは大切ではないでしょうか?ただ、忙しいビジネスマンは片づけなくてはならない仕事が山積み、上司や部下とのトラブル、クレーム処理・・夢なんて考える時間もないという方も多いでしょう。でも忙しさの中でも夢に向かう時間がなければ、この先なにも変わらないのではないでしょうか?
「幻(ヴィジョン)がなければ、民はほしいままにふるまう」(箴言29:18)
幻というヴィジョンがないとかってにふるまう、ただ回りの環境に流されたままの人生になってしまいます。是非、この年になってとか、今さら夢なんてと思わないで、夢を見つけてみませんか?
(2014年 通巻134号)
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