先日(通巻99号)のHFBのパンフレットに「豊かな実を結ぶためには」という題のものがありました。「種を蒔く人」のたとえ話です。蒔かれた種は同じでも、落ちた場所によって実の結び方が違うというお話です。道ばた、岩地、いばらの中、良い地のそれぞれに落ちた種はどうなったでしょうか。「良い地」に落ちた種だけが、三十倍、六十倍、百倍の種を結びました。
今回はその中で「いばらの中に落ちた種」について考えてみました。聖書には、いばらが伸びて、それをふさぐので実を結ばないと書かれています。あなたの人生の中で、ビジネスの中で、いばらにたとえることができるようなこととは何でしょうか。
以前、礼拝宣教の中で「ノミの調教」という話を聞いたことがあります。出口のない部屋にいるかのように、無気力に生きている青年の話です。まずノミを捕えビンの中に入れ、ふたをします。見ていると、ノミは盛んにビンの中で飛び跳ね、頭を何度も何度もぶつけて落ちてしまいます。そして何百回も繰り返すのです。そうしているうちにノミは頭をふたたびぶつけないように、ジャンプすることを次第に覚えるのです。その結果、ふたを取り外しても、ノミはふたがないにもかかわらず、自由な外に飛び出して、逃げたりしなくなるという話です。
あなたの人生はどうでしょうか。聖書は教えています。種はみことば(神のことば)であり、蒔かれた地は、私たちの心の状態、態度であるということ。良い地だけが多くの実を結ぶということを教えています。あなたの人生の中で、ビンのふたになっているものはないでしょうか。ぜひ、上を見上げて、良い地となり、豊かな実を結ぶ人生を送っていただきたいと思います。
「もう一つの、いばらの中に種を蒔かれるとは、こういう人たちのことです―― みことばを聞いてはいるが、世の心づかいや、富の惑わし、その他いろいろな欲望が入り込んで、みことばをふさぐので、実を結びません。」(マルコ4:18、19)
(2013年 通巻101号)
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