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「うま味の特性とビジネス」

 飲食店では、味噌汁と一緒に豚汁をメニューにそろえている店がよくあります。料金は豚汁のほうがが高いにもかかわらず、味噌汁よりもよく売れています。なぜなのでしょうか?その美味しさの秘密は、「うま味」にあるのです。

 うま味成分の1つにイノシン酸があります。豚肉にはこのイノシン酸が豊富に含まれていることが美味しさの秘訣ともいえるのですが、これだけではありません。味噌汁の中にある昆布や野菜には、別のうま味成分であるグルタミン酸が多く含まれています。これは豚汁の中にあるだしや野菜の中にも入っています。このグルタミン酸とさきほど紹介したイノシン酸を組み合わせるとうま味が、なんと7~8倍にもなるのです。豚汁はうま味とうま味の相乗効果によって、美味しくなっていたのです。今回はこの相乗効果がテーマです。

 ところで、先日、私の知り合いがこう言っていました。「職場で1人やめて、忙しくなるかと思ったら、かえって仕事が早く終わるようになったよ」本来、職場では相乗効果によって、その人数以上の成果を上げることが望まれます。しかし、知り合いの職場では、全く逆のことが起こっていたようです。これは何故なのでしょうか。

 職場に個性の違う人がいても、協力する意欲がないなら相乗効果は発揮されません。違いが対立や人間関係の問題の元になるのなら、かえってマイナス効果です。しかし、違う個性の人達が、相手を顧みて、欠点をフォローし合い、一人ひとり得意な分野で個性を発揮すれば、相乗効果によって、人数以上の成果が発揮されるのではないでしょうか。


 「何事も利己的な思いや虚栄からするのではなく、へりくだって、互いに人を自分よりすぐれた者と思いなさい。それぞれ、自分のことだけでなく、他の人のことも顧みなさい。」(ピリピ 2:3,4)


 職場で相乗効果が発揮できているか、もう一度見直してみる必要があるかもしれません。


 #(2019年 通巻362号)

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