1月8日(日)からNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」の放送が始まりました。放送直前の宣伝番組で、直虎を演じている女優柴咲コウさんがインタビューに答えている中に、興味深いことばがありました。「戦国時代の人間模様の中に現代に置き換えることができる場面がいくつもある」という主旨のことばです。
現代の静岡県浜松市井伊谷(いいのや)が初回の舞台です。戦国時代、今川義元、武田信玄、織田信長、徳川家康、などの勢力に囲まれていた場所です。あの幕末「安政の大獄」で有名な井伊直弼の先祖にあたる人々の物語でもあるようです。「現代に置き換えることができる場面がいくつもある」とのことばに心が留まった理由の一つは、このドラマで扱われている時代のどんな事実を現代に置き換えて学ぶことができるのか、という興味でした。事実、筆者自身、戦国時代というと、上記の有名人の名前は浮かんでも、井伊直虎などという人の存在は知りませんでした。従って、ドラマの背後にある自分の知らなかった史実に興味が湧きました。
もちろん、NHK大河ドラマについての賛否両論あることは知っています。特に「おんな大河」はもうやめろ、などという声もあるようです。視聴率があまりよくないとも言われています。けれども、そのような声のあることを知った上でも、筆者が今年の大河ドラマに興味を持つのは、上記の理由に加えて、もう一つの理由があります。それは、このような日本の戦国時代の限られた地域、限られた範囲の人々をドラマ化して現代に置き換えて学び、生かすことができるとすれば、世界のベストセラーとも呼ばれている聖書の歴史、聖書の世界からは、どれだけ多くの重要なことを知らされ現代に置き換えて学び生かすことができるかということです。「おんな城主 直虎」に注目することへのおすすめと同時に、聖書を読むことをおすすめします。
(2017年 通巻261号)
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