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「そこにピカチュウがいたとしても」


日本にも上陸した「ポケモンGO」。配信早々スマートフォンを手にポケモンを探して街を歩く人が増えています。現実世界と仮想世界を組み合わせた画期的なゲームが人を魅了しているのでしょう。国境を越えて広く遊ばれている「ポケモンGO」への関心の高さが連日のニュースからも伺い知ることが出来ます。経済界でも大きな経済効果が期待され、賑わいを見せているそうです。しかし一方で、このゲームによって世界の至る所で問題も起こっていると聞き、その深刻さに驚きを隠せません。

アメリカでは原子力発電所にポケモンを探して侵入した人が現れ、カナダの少年2人はポケモンを探しながらアメリカに不法入国し、国境警備隊に拘束されたとのニュースもありました。さらにボスニアでは「ポケモンGO」をしながら地雷地帯に入ってしまう人も。

ポケモンを探しながら思わず熱中しすぎて気づいたら...ということにならないよう気をつけたいものです。


 「ポケモンGO」に限らず私たちは何かに熱中するとき、あまりにもそこだけに意識が集中し、注意力が散漫になることがあります。視野が狭くなったり、周りの人の声が聞こえなくなったり、自分の世界に入り込んでしまうのです。物事を進めるには熱心にその事と向き合うことが必要でしょう。しかし、それだけではいつの間にか大事なものを失ってしまうことがあるのも事実。

 

聖書にはこのようなことばがあります。

「熱心だけで知識のないのはよくない。急ぎ足の者はつまずく」(箴言19:2)


一つ一つの取り組みに対して思慮深く行動しているだろうか。職場での仕事、大事なプロジェクトを任されたとき、焦らず上司のことば、同僚のことば、家族のことばに耳を傾けながら進める。熱心さを持ちながらも、他者の言葉に耳を傾けることを意識して今日一日を過ごしてみてはいかがでしょうか。そしてそれだけでなく、人が生きる上で欠かすことのできない知識が記されている聖書、神のことばに耳を傾けることをお勧めします。


(2016年 通巻245号)

 
 
 

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