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「その考え、本当に正しいのでしょうか?」


 ある商店街の駅前通りでは、スピードを出す車が多く、歩道が狭いこともあり、危険な状況でした。車のスピードを下げるために、ある対策をしたところ、非常に効果が出たのですが、一体どのような対策をしたのでしょうか。


 信号を設置したのでしょうか?速度を下げるための看板を設置したのでしょうか?答えは、「車道のセンターラインを消した」でした(京都府、静岡市等で実施)。報道によると、センターラインを消すことで、車の運転が慎重になり、スピードを下げることができたようです。これは、何かを設置しなければ・・という思い込みを疑ったことで、見事に対策ができた例です。


 今回は、「思い込み」を捨て、新たな可能性を考えることで、どうビジネスに影響するかを考えてみたいと思います。

 富士フィルムは、デジタルカメラの普及によって、本業である写真フィルムの売り上げが2000年をピークに年率20~30%で減少。企業の屋台骨が揺らぐなか、これまで蓄積した技術を何かに応用できないか探り始めました。そして目を付けたのが「化粧品」。フィルムメーカーが化粧品??実は、写真フィルムと化粧品は製造技術の類似性が高く、写真フィルムの主成分でもある「コラーゲン」、写真用粒子の細かな機能や安定性を高める「ナノテクノロジー」、写真用プリントの色あせを防ぐ「抗酸化技術」など多くのフィルム技術が化粧品開発に活用できたそうです。2007年に発売したスキンケア化粧品は大ヒットしとなり、今では、多くの人が利用しています。


 「フイルムメーカー」だから・・という思い込みを捨て、様々な新分野への可能性を探ったことにより、今では富士フィルムの事業における、大きな柱に成長しました。

 「自分を知恵のある者と思っている人を見たか。彼よりも、愚かな者のほうが、まだ望みがある。」(箴言 26章12節)

 誰でも自分が得意な分野や慣れ親しんだ考えがあるものです。ところが、それが「自分はよく知っている」という高ぶりとなる場合に、他の優れた考えを取り入れる壁となる危険があります。聖書はこのような高ぶりについて、しばしば警告しています。自分の考えが「思い込み」となっている可能性について、点検してみることも必要なのではないでしょうか。

#(2021年 通巻404号)

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