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「はい」と言えば、それは絶対です


 まず、イエス様の言葉を紹介したいと思います。

「だから、あなたがたは、『はい』は『はい』、『いいえ』は『いいえ』とだけ言いなさい。」(マタイ5:37)

このイエス様の言葉は、言ったことは守るように、ということを教えています。当時は、相手に、自分の言ったことが確かであることを表すため、天や地を指して誓う習慣がありました。けれども、イエス様は、このような大げさなことをするより、「はい」と言いたい時は「はい」とだけ、「いいえ」と言いたい時は「いいえ」とだけ簡潔に話すように、と教えています。そのほうが人から信頼されるというのです。

ピーター・F・ドラッカーはこの言葉の大切さを、次のように説明しました。「信頼されているからこそ、リーダーたりえたのです。リーダーはまず信頼を勝ち得るべきです…いったん「はい」と言ってしまえば、それは絶対です。リーダーはそれをわかっているのです。軽々しく「はい」と口にしてはいけません。その場しのぎの「はい」は禁物です。「はい」は重い言葉だからです。」(「組織を救う:リーダシップの条件」43ページ)

これは、リーダーだけに必要なことではありません。部下がこのように話せば、上司は部下に信頼を置くことができるでしょう。また、夫婦や親子がこのように話せば、関係をより良いものにできるでしょう。

一方で、安易に「はい」と言わないことだけに心を使いすぎて、消極的な生き方になることは避けなければなりません。自分の力ではできないと思われることであっても、どうしても実行したいこと、実行することがよいことのためには、神様から力をいただくことができることも聖書は教えています。

私たちは神様の助けを求めることができるのです。私事ですが、自分の力で出来ないことでも神様が与えてくださる力でできることを何度も、何度も経験して来ました。この力をいただくために、神様を信じて、神様に信頼を置く必要があります。神様の言葉はいつも実現し、信頼できるお方です。神様に信頼しながら、『はい』は『はい』、『いいえ』は『いいえ』とだけ言って、相手からの信頼を得られるようになることをお勧めします。


(2013年 通巻110号)

 
 
 

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