「アグレッシブ烈子」というサンリオのキャラクターはご存知でしょうか。ネット配信の紹介ムービーで、25歳独身のOLレッサーパンダ、「可愛い外見とは裏腹に秘める想いは…!」と、紹介されているように、自分の職場に強い不満を持っているのです。退社直前に、仕事を丸投げしてくる上司や身勝手な同僚に憤慨しながらも、引き受けざるを得ない日々を送っています。ストレス解消のため、仕事帰りにデスメタルのカラオケに寄り、自分の気持ちをぶちまけますが、最後には「明日はがんばれっさー!!」というキャッチフレーズが出ます。
SNSのコメントなどを読むと、アグレッシブ烈子の気持ちに同感する人が多いようです。職場の生活が「大変!」「ストレス多過ぎ!」と思っている人が少なくないのでしょう。しかし、ある意味、それは当然なことです。人間は優しく、人の気持ちを察することができる反面、自分の自由や利益を優先して、相手に面倒を押し付ける面もあるからです。職場でも同じです。あえて口にしなくても、仕事をこなすエネルギーを得るのに精一杯だという経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。アグレッシブ烈子はデスメタルでストレス解消をして、翌日に備えようとするのですが、毎日が辛いのは、変わらないようです。
実は聖書では、このような辛い現実を覚えて、神様が、休みの必要性やパワハラを阻止するルールなどを定めていますが、ルールがあっても、最終的には、人間社会に身を置くことから生じる疲れを癒すことはできない、とも教えています。たとえ相手が良くしてくれても、自分の中に、自己中心という本質が居座るからです。また、人間の自己中心的行動には限りがないので、一人の人間の力では、到底乗り越えられないと教えています。仕事をこなしていく力を必要としている皆さん、是非、次の聖書の言葉を心に留めてください。
「あなたは知らないのか。聞いていないのか。主は永遠の神、地の果てまで創造された方。疲れることなく、たゆむことなく、その英知は測り知れない。疲れた者には力を与え、精力のない者には活気をつける。若者も疲れ、たゆみ、若い男もつまずき倒れる。しかし、主を待ち望む者は新しく力を得、鷲のように翼をかって上ることができる。走ってもたゆまず、歩いても疲れない。」(イザヤ40:28-31)
神様を待ち望み、力を得たい方は是非、教会の礼拝に足を運んでください。またはHFB の聖書を学ぶサービスに申し込んでください(メールアドレスは裏表紙)。
(2017年 通巻265号)
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