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「キングダムの世界」


 昨春、DVDで「キングダム」という映画を観ました。春秋戦国時代の中国を舞台にした漫画の実写版です。この夏にはその続編が公開されます。戦乱の世に生きる主人公・信(しん)が、後に秦(しん)の始皇帝となる政(せい)達と共に、中国の統一を目指す、立身出世物語です。日本の戦国時代は16世紀ですが、中国の戦国時代は紀元前4~3世紀でした。その時期は、日本の弥生時代に当たります。今から2200年以上も前の話ですが、そこで繰り広げられる生存競争は、現代日本の過酷な職場に通じるものがあります。


 NHKでもテレビアニメ化され、この4月から土曜深夜に第4シリーズが放映され、筆者も熱中しています。漫画はすでに65巻まで達し、まだ連載中です。「キングダム」がビジネスパーソンにも幅広く支持されている理由の一つは、孤児でありながら大将軍を目指し、中国統一のために戦うという、主人公の目標がしっかりしているからでしょう。現代の私達は、この先どうなるのか分からないという漠然とした不安につきまとわれ、生きる目標がぼやけているからこそ、武将達の姿が魅力的に写るのかもしれません。


 「キングダム」の世界よりさらに昔、紀元前10世紀にイスラエルでは、ダビデ王国が成立します。ダビデという魅力的な人物を中心とした王国(キングダム)ができるまで、様々なドラマが展開されました。旧約聖書には以下のような記述があります。


 「ダビデは、主が自分をイスラエルの王として堅く立て、主の民イスラエルのために、自分の王国を高めてくださったことを知った。」(サムエル記第二 5章12節)


 「主(しゅ)」とは、聖書に著された神のことで、神がダビデをイスラエルの王とした、という意味です。その後、神とダビデとの間に契約が結ばれ、ダビデの子孫の王国は永遠に続くことが約束されます。


 秦(しん)という国は中国統一からわずか15年で滅び、漢(かん)という国に変わります。ダビデ王国はその後、南北に分裂し、ダビデから約400年後に国自体はなくなりました。しかしダビデの家系は絶えることがなく、その子孫としてイエス・キリストが誕生します。そしてイエスを主とするキリスト教会が、現代まで続くことになるのです。聖書に描かれたキングダムの世界に、皆さんも触れてみてはいかがでしょうか。


(2022年通巻428号)

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