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「クリスマスの奇跡」


クリスマスとはご存知の通り、イエス・キリストの誕生をお祝いする日です。その誕生のことは新約聖書の1ページ目にこう書かれています。「イエス・キリストの誕生は次のようであった。その母マリヤはヨセフの妻と決まっていたが、ふたりがまだいっしょにならないうちに、聖霊によって身重になったことがわかった。」(マタイ1:18)

北海道を代表する作家である、三浦綾子さんは、その著書「新約聖書入門」の中で、この箇所についての感想を次のように述べています。「聖書とはおもしろい本であると私は思う。地球はじまって以来、どれほどの数の人間が生まれたかは知らないが、処女が聖霊(神の霊)によって子供を生んだなどという話は聞いたことがない。そんな信じがたいことを第一ページに持ってきては、せっかく聖書を読もうと思った人々に、水をぶちかけるようなものではないか。最初はもっと、人々の納得しそうなことから書いたらよいだろうと、私は思った。」

確かに常識で考えると、処女が妊娠するわけがありません。この世界には自然法則が存在しています。広辞苑によると「奇跡」とは、「既知の自然法則を超越した不思議な現象」だそうです。しかし私たちはこの「自然法則」というものを完全に理解しているわけではなく、最新の科学知識をもってしても、それを説明し尽くすことはできません。そう考えると、より高い次元、すなわち神の次元においては、「奇跡」も「自然」なことなのかもしれません。

思えば、妊娠ということ自体、神秘的で不思議なことです。精子と卵子という二つの細胞の受精から始まって、細胞分裂を繰り返し、一人の人間になるのですから。とても人間わざとは思えません。私も妻の妊娠を知った時は、本当に驚き、とても自分にはそんなことはできない、と実感しました。

聖書の中で、処女マリヤに妊娠を告げた天使は、次のように言っています。「神にとって不可能なことは一つもありません。」(ルカ1:37)何でもできる神様がいるなら、処女から赤ちゃんが生まれても不思議ではありません。

このクリスマス、聖書を開いてみてはいかがでしょうか。そしてぜひ教会でクリスマスのメッセージに耳を傾けてみてください。


☆ クリスマスって、何でお祝いするの?かわいらしい子どもたちの短編ビデオ「子供たちに聞いてみた!クリスマスってなぁ〜に?」の映像はこちらから


(2015年 通巻217号)

 
 
 

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