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「クルードラゴンの打ち上げ成功!そして、忘れてはいけない事」


 昨年の11月16日、野口聡一さんら4人の宇宙飛行士を乗せた新型宇宙船クルードラゴンが、国際宇宙ステーションへ向けて打ち上げられ、無事成功しました。民間企業「スパースX」がビジネスとして、初めて有人ロケットを打ち上げに成功したのです。さらに注目を集めたのが、この打ち上げでも使用された、再利用可能ロケット。宇宙船を宇宙空間に運搬した後、地球に帰還、自動で無人船に垂直着陸させることに成功しました。


 この再利用ロケットですが、1981年から運用されていた、スペースシャトルでも実用化されていました。スペースシャトルを宇宙空間に運搬後、当時はパラシュートで海に着水させ、それを回収し再利用していました。

 1986年1月28日、このロケットが原因となり、スペースシャトル「チャレンジジャー」の爆発事故が発生しました。打ち上げ直後に爆発、乗員7名が命を落としたのです。この事故の原因となったのは、ロケットの接続部を密閉するためのパッキンの破損によるものでした。このパッキンの材料はフッ素ゴムで、低温に弱いのが弱点でした。ガムと同じで暖かければ、柔らかくなりますが、低温では簡単に割れてしまいます。

 打ち上げ当日、寒波により現地は−1℃となる予報となっていました。このため、ロケットメーカーであるサイオコール社の技術者は、パッキンの破損による重大事故に繋がることから、発射は危険であると訴えました。しかし、NASAの幹部は、打ち上げスケジュールを重視するあまり、打ち上げを決行するのです。


 パッキンは打ち上げ後に破損し、ロケットの側面から高圧燃焼ガスが吹き出し、チャレンジャーは爆発しました。爆発の可能性は予想されていたにも関わらず、警告が受け入れられなかった、と報じられています。これが真実であるとすれば、計画実行の過程で人間の過信が事故の原因に深く関わったことになります。

 聖書には、このようなことばがあります。

 「知恵のある者は慎重で、悪を避けるが、愚かな者は怒りやすく、自信が強い。」(箴言14:16)

 自分を過信することから多くの失敗が生じます。大きな課題の判断にも、小さな課題の判断にも、お互いに過信には気をつけていたいと思います。


#(2021年 通巻397号)

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