top of page

「コミュニケーション方法の選択」


10年以上前に上司からいただいたアドバイスですが、私はそのアドバイスに何度も助けられました。他の人にもそのアドバイスを何度か勧めたことがあります。そのアドバイスは、注意することや批判することがあれば、面と向かって話した方が良いが、褒め言葉や、「良くやった」ことを伝えるときには、書いて送った方が良い印象を与える、というものでした。

なぜだと思いますか。それは書かれたものに自分が批判されている部分があれば、心の痛みや怒りを感じながら、相手の悪いところしか考えなくなったり、繰り返して読めば、さらに相手のことを怒る危険性も生じるからです。(読者の皆様、最近そのようなことがあったでしょうか。)

しかし、褒め言葉は、面と向かって伝えると、伝える側も受ける側も恥ずかしくなって、正しく伝わらない場合がありますが、書かれたものは、自分が褒められている内容を読めば読むほどさらに嬉しくなり、相手との信頼関係が深まることもあるのではないでしょうか。聖書にこのようなイエス様のことばがあります。

「また、もし、あなたの兄弟があなたに対して罪を犯したなら、行って、ふたりだけのところで責めなさい。もし聞き入れたら、あなたは兄弟を得たのです。」(マタイ18章15節 )

イエス様がおっしゃった当時は、EメールやLINE、フェイスブックがなかった時代でした。しかし、人を責めなければならない時は「行って、ふたりだけのところで責めなさい」とおっしゃっているように、手紙などで批判や責める言葉を送るより、面と向かって話すことの方が効果的であることを教えておられるのです。

私がいただいた上司のアドバイスは、ビジネスの世界だけではなく、家庭のなかでも有効ではないでしょうか。また、聖書のなかには、私たちが批判されることより、私たち人間がどれほど神様にとって大切にされているかがたくさん書かれているのです。読んでみてはいかがでしょうか。


(2015年 通巻192号)

 
 
 

تعليقات


© 2018 札幌希望の丘教会. Wix.com

bottom of page