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「コーチングの心」


 先週のパンフレットでは、大切な役割を与えられているにも関わらず、失敗続きの歴史を歩んでいる私たち人類に対する神の忍耐というテーマでした。

 また、その忍耐を思うとき、自分自身や周囲の人を見る目も変えられていくということにも触れさせていただきました。今日は、その「周囲の人を見る目」について少し考えてみたいと思います。

 以前に「なぜ、『できる人』は『できる人』を育てられないのか」という本を読みました。本ではさまざまな角度からその分析をしていましたが、一つの要因として上げられていたのが、「できる」自分の尺度で相手を見てしまうということでした。そこにコミュニケーションのギャップが生じ、組織としての総合力を発揮できないということでした。

 では、どうすればよいのでしょうか。何点かポイントがあげられていた中に、「相手を受け入れる。相手が持っている可能性を信じる」とあり、その延長としてコーチング技術などが紹介されていました。

コーチングとは、ひとことで言うと「人を育てるための方法」です。聖書もこのことについて、私たちに教えています。

「高ぶりが来れば、恥もまた来る。知恵はへりくだる者とともにある。」(箴言11:2)

聖書では、さまざまな箇所で人の高慢を戒めています。また、自分も神に赦され、神の恵みによって生かされている者であることを知る時、自分と周囲の人々との関係も正されていくことも教えています。

自分を低くするとき、神の言葉ばかりでなく、自分が経験を積んでいると思える分野でも、周りの人の言葉に耳を傾けることができるのではないでしょうか。これは「相手が持っている可能性を信じる」コーチング技術の基本ともなる心の態度です。


(2013年1月20日発行)

 
 
 

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