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「サウスウエスト航空の成長の要因」


サウスウエスト航空は日本ではあまりなじみがありませんが、1971年に運航を開始したアメリカの元祖格安航空会社です。でもただの格安航空会社ではありません。従業員数約35,000人(参考ANAは従業員14,000人)、40年連続黒字、世界で尊敬される企業ランキングで7位、世界で最も安全な航空会社10社のうちの1社、顧客からの苦情も極端に少ない会社です。更に社員はみなこの会社で働けることを誇りとし(離職率は7%以下と非常に低い)地上係員、搭乗員は明るく対応が非常によく、他社の航空会社搭乗員からも感激してお礼の手紙が届くほどなのです。

なぜ、会社がここまで成長し、社員がいきいき働ける会社となったのか?その要因の1つは会社創立者の1人で、元社長のハーバート・ケレハーの影響でしょう。ケレハーはとにかく社員が大好きでいつも家族のように接し、会議に出るくらいなら社員に会う方がいいといい、いつも社員の働く現場に出向き相談に乗り、激励したのです。自社の航空機に乗っている時は客室乗務員と一緒にお菓子や飲み物を配り、貨物室の荷物の搭載を手伝うことや、出発ロビーで搭乗券を受け取ることも。ある時は朝3時に清掃係員の休憩室に現れ、客室の清掃を手伝うこともあったのです。このようにして、社員から絶大な信頼を獲得したケレハーは社員のやる気を引き出すことができ、会社も成長し続けたのです。(参考文献「サウスウエスト航空の軌跡 社員第一、顧客第二主義」伊集院憲弘著)

聖書には「だれでも人の先に立ちたいと思うなら、みなのしんがりとなり、みなに仕える者となりなさい。」(マルコ 9:35)とあります。

ケレハーは社員一人一人を家族のように愛していたので、いつも感謝の気持ちで社員に仕えることができました。皆さんはいかがでしょうか。様々な立場におられると思います。ケレハーさんの行動、聖書のことばを、それぞれのところで、生かすことができるのではないでしょうか。


(2014年 通巻 146号)

 
 
 

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