top of page
検索

「チャンバラ映画をみて考える」


 昨秋、テレビで放映された「るろうに剣心」というチャンバラ映画を観る機会がありました。主人公の「剣心(けんしん)」は、明治時代初めの流浪人(るろうにん)です。大切な人を斬ってしまった剣心が「殺さずの誓い」を立て、人を殺さない剣で平和を作り出していく物語です。原作の漫画は完結しましたが、続きの北海道編はまだ連載中です。

 特撮も使ったアクションシーンは圧巻だった一方、主人公の剣心と戦う相手の復讐心の強さが心に残りました。剣心に姉を殺されたと思い込み、復讐を誓う弟がラスボスです。剣心を追い詰め、「苦しんで死に、罪を償(つぐな)え」と迫ります。それに対して、「死んでも罪は償えない」と答えた剣心の姿が印象的でした。たとえここで復讐を成し遂げたとしても、その後、心が穏やかになるのだろうか…?という疑問が残ります。

 新約聖書で、使徒パウロはローマにいる信徒たちに次のように書き送っています。

 「愛する者たち、自分で復讐してはいけません。神の怒りにゆだねなさい。『復讐はわたしのもの。わたしが報復する。』主はそう言われます。」

 (ローマ人への手紙 12章19節)*

 かつて「復讐するは我にあり」という題名の映画もありました。この言葉は復讐を正当化する言葉のように思われていますが、実はそうではありません。復讐は人間の領域ではなく神が行うので、神の審判に任せよという意味です。報復の応酬によって、世界中の紛争が泥沼化しています。復讐劇は映画で観ている分には面白いかもしれませんが、現実世界では悲劇の連鎖になってしまいます。

 ブラック企業と呼ばれるような環境でハラスメントに耐え、恨みの感情を抱えている方がいらっしゃるかもしれません。そのような感情を処理したいのなら、その場から離れることが一番ですが、すぐにはできない状況もあるでしょう。復讐を神にゆだね、いつの日か正しい審判が下ると信じることができれば、心に安らぎが訪れることと思います。皆さんも聖書の知恵を実生活に適用してみてはいかがでしょうか。

*聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会


(2023年 通巻444号)


閲覧数:37回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Commentaires


bottom of page