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「ノーベル賞に思う小さな事に忠実な人」


今年のノーベル物理学賞に青色LEDの発明・実用化に関わった3人の日本人が選ばれたニュースは暗い出来事が多い中での明るいニュースでした。ノーベル物理学賞といえば一般的に予言や理論が多く、(核力に於ける中間子の存在予想)とか(宇宙ニュートリノの検出)と言われても正直なところ学者研究の世界のようです。今回の受賞で特徴的なことは、その発明をごく身近な日常生活で具体的に見ることが出来ることです。色彩の3原色と言われる赤色と緑色のLEDは既に実用化されていましたが、今回の青色LEDの実用化によってすべての色の合成が可能になりました。電力エネルギー消費の大幅な低減や大型発電設備のない発展途上国では、労働作業の照明や子供たちがランプやロウソクの灯火で読んでいた教科書もLED照明で勉強する事が可能になるなど、経済、教育文化の上にも計り知れない貢献となりました。

受賞者のコメントから共通して語られたことは、「好きだから続けられた」「諦めず必ずものになると思っていた」「一緒に働いてくれた同僚に感謝します」でした。

三人の方々は研究開発の過程で忠実に自分を律していた様子がうかがえました。どんなに小さなことでも頭の中の知識ではなく実験や現場で確かめて行く作業が大切なのです。私も仕事上で問題を起こし上司に相談した時に「現場に立ち会って自分で確認しましたか」とよく言われたものです。その場しのぎで繕ったことは後で倍以上の苦労を経験させられることになりました。聖書には次のようなイエス・キリストのことばがあります。

『小さい事に忠実な人は、大きい事にも忠実であり、小さい事に不忠実な人は、大きな事にも不忠実です』 ルカの福音書16章10節

このことばから小さい事にこそ忠実に生きる生活が、やがては大きな成果(幸福)になることを教えられます。また上司や同僚、家族に感謝する人生を送るために聖書は色々な道標(みちしるべ)を私たちに与えてくれます。是非、聖書を手にとって読むことをお勧めします。 


(2014年 通巻167号)

 
 
 

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