プロ野球もシーズン後半を迎え、ファンにとっては応援しているチームが優勝できるかどうか気になる季節がやってきました。また、応援している選手が活躍している姿を見ると、こちらも嬉しくなります。野手、投手共にシーズン通して3つのタイトルを一度に獲得する「三冠王」など獲得した時は華々しいものです。
今回はこの三冠王についての話ではありませんが、最近、横浜にあるブリキのおもちゃ博物館の館長 北原照久氏の「人生は三カン王」という言葉に目がとまりました。北原氏はいつも「関心」「感動」そして「感謝」の3つの気持ちを大切にしていると言います。これが人生を歩むうえで大事だと語るのです。あらゆることに関心を持ち、また感動したときは素直に言葉に表し、感謝の心を忘れない姿勢。感謝は最も大切な行いだとも言われています。
私たちの生活はどうでしょうか。どちらかと言えば、目の前のことで手一杯になり、他のことに関しては「無関心」を装ってしまう。まわりで起こっていることに対しても「無感動」のまま時を過ごし、「感謝」の言葉すらない。そのような日々が多いのではないでしょうか。「裏三カン王」に近い歩みとなってしまいやすいことを筆者自身認めざるをえません。特に、感謝のない生活は職場でもプライベートでも喜びを失わせる生活につながっていくと言えるでしょう。
聖書のある箇所にはこのような言葉が記されています。
「主はすべての肉なる者に食物を与えられる。 その恵みはとこしえまで。
天の神に感謝せよ。 その恵みはとこしえまで。」(詩篇136篇25-26節)
「主」とは「天の神」を指します。この著者は、日々食物が与えられていることを覚え、与えて下さる神様に感謝するのです。私たちの日常の中にも、感謝できることはたくさんあることに気づかされます。食べる物があること、生きるための生活力が与えられていること、働く環境があり、同僚がいること。当たり前のように思えている身近なところから、まずは一つ「関心」「感動」「感謝」の気持ちをもって今日を過ごしてみてはいかがでしょうか。
(2015年 通巻204号)
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