「不仲に陥った関係を立て直すには」
- Masato Ujiie
- 2015年4月4日
- 読了時間: 2分
私の職場では、誰もが共に働くことを楽しいと思えるほど、仲良く働いています。もちろん、同僚には、それぞれが持つ個性と価値観があるので、その違いのためにぶつかり合うことは不思議ではありません。そのような場合は、まず相手の言う事に耳を傾け、互いに話し合い、折り合いをつけることで、問題が解決されます。残念ながら、容易に解決できない時もあります。どんな職場ででも、敵対心や憎みが生じる場合があり、その感情がそれほど強くなくても、一度仲たがいが生じてしまうと、職場全体の雰囲気が変わり、全体的に協力し合えなくなってしまいます。また、仲たがいした当事者達もストレスを感じ、仕事に対する意欲や姿勢が悪化する場合もあります。そのような状況に陥ってしまった場合は、どうすれば良いでしょうか。
人が誰かに敵対心を持ってしまうと、まず相手が何をすべきかを思い浮かべてしまいがちです。「その事さえやめてくれれば全て上手くいく」や「あいつがまず謝らなければ何も変わらない」、「私の言うことを聞いてもらわなければ…」などというような考えです。そのように相手に望むのは間違いではないかもしれませんが、イエス様が教えた敵対心を解決する方法は違います。相手が何かをするのを待つのではなく、まず自分ができることをしなければならないとイエス様は教えます。
「しかし、今聞いているあなたがたに、わたしはこう言います。あなたの敵を愛しなさい。あなたを憎む者に善を行いなさい。あなたをのろう者を祝福しなさい。」(ルカ6:27-28)
「愛しなさい」とは、気持ちの上のだけではなく、「善を行いなさい」という言葉が指すように、行動が伴う必要があるのです。先程、例に挙げた、敵対し合う状態になったときに相手にしてもらいたいことは、まさしく自分がとるべき行動のヒントになります。相手の意見をよく聞いて、必要があれば自分が相手に謝ることなどが考えられます。このようなことを実践するのは難しく感じるかもしれませんが、イエス様ご自身が私達を罪から救うために、一方的な愛をもって、この世に来て、自分の命を捧げ、見本を見せてくださいました。職場で難しい関係があれば、まず自分ができることをして、解決してみるのはいかがでしょうか。
(2014年 通巻185号)
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