top of page

「不確実な将来における計画」


最近の経済のニュースを見てみると非常に大きな出来事が起こっています。ギリシャの国債問題によって、ユーロからの離脱が避けられないと今後のヨーロッパ経済がどうなるのか、とても心配されています。また、中国の株価が暴落して、多くの株の売買が停止したというニュースもあります。中国政府は、対策を講じてはいますが、それが長期的に効果的であるかどうかは執筆の時点ではまだ判断できません。

このようなニュースが報じられると、次のような声を耳にします。「ギリシャ政府は、そんなに厖大な金額を借りなければ良かったのに…」「中国政府は、もっと早くバブル対策を取れば良かったのに...」と。けれども、2年前や5年前、或いは10年前に、今、このような問題が起きると誰が予測できたでしょうか?将来を正しく予測するのがどれほど難しいことであるか、この問題は示していると思います。一方、ある程度の予測無しには計画を立てることができず、計画がなければ、前に進むことは困難となります。

聖書ではこの二つの事実が何回も示されています。例えば、ヤコブ4章13―15節ではこう書かれています。「聞きなさい。『きょうか、あす、これこれの町に行き、そこに一年いて、商売をして、もうけよう』と言う人たち。あなたがたには、あすのことはわからないのです。あなたがたのいのちは、いったいどのようなものですか。あなたがたは、しばらくの間現れて、それから消えてしまう霧にすぎません。むしろ、あなたがたはこう言うべきです。『主のみこころなら、私たちは生きていて、このことを、または、あのことをしょう。』」また、箴言21章5節では計画の大切さを表す言葉があります。「勤勉な人の計画は利益をもたらし、すべてあわてる者は欠損を招くだけだ。」

計画を立てなければ前に進まない、成功できないという事実と、残念ながら私達人間には、将来を正しく予測することは出来ないという事実を、どう調整すれば良いでしょうか。聖書には、たくさん解決策が書かれていますが、今回は、その中から二つをご紹介します。まずは、柔軟な姿勢を持つことです。聖書の中のリーダー達の多くが、勤勉さを持って計画を立てると同時に、必要に応じて計画を変える柔軟性を持ち合わせています。また、次に、自分の予測と計画にではなく、神様に信頼を置くことが大切だと教えています。今週はこの二つのことをしてみてはいかがでしょうか。 


(2015年 通巻202号)

 
 
 

コメント


© 2018 札幌希望の丘教会. Wix.com

bottom of page