私は山登りが大好きで、雪山にもよく登ります。雪山は、夏山と違って、登山道の様相が大きく変わってきます。雪に足が埋まることもあれば、雪が凍って滑るので歩きにくいこともあり、スノーシューやアイゼンといった、雪山装備が必要になります。しかし、それだけではありません。雪が降り積もると、登山道が雪に埋もれてしまい、登山道が全く分からなくなってしまいます。北海道警察が公表している、「冬山シ-ズンにおける山岳遭難発生状況」によると、最も多い事故原因は、道迷いだそうです。
樹木がある道では、テープのマーカーが付けてあり、登山道がわかるケースもありますが、木がないような場所では、一面雪で、全く道が分からなくなります。このため、自分の位置を正確に知るため、登山用の地図やスマホの地図アプリを利用します。私も山頂方向だと思い進んでいましたが、途中スマホアプリで位置を確認すると、ルートがから大きく外れていたことが何度かありました。地図アプリがなかったら、遭難していたかもしれません。登山で正しい道を歩くには、地図が欠かせないのです。
それと同じく私たちの人生にも、確かな地図が必要です。なぜなら、私たちの誰もが初めての人生を生きているからです。私たちはこの世に生まれ、人生という登山を始めたようなものです。しかし、自分の進んでいる道の先がどうなっているのか、どこに向かって進んでいるのか、地図がなければ誰も分からないのです。ですから、私たちには、人生の進むべき道を示す確かな地図が必要です。
では、その地図とは何でしょうか?人生を正しく示す地図とは、神のことばである聖書です。私たち人間をお造りになった神様は、聖書を通して私たちに語りかけておられます。そして、進むべき道を示してくださるのです。
「あなたのみことばは 私の足のともしび 私の道の光です。」(詩篇119:105)
みことば(聖書のことば)は、私たちの進むべき確かな道を照らし、示してくださいます。人生を正しく示す地図である聖書。ぜひ、読んでみてはいかがでしょうか。
(2022年 通巻418号)
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