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「全てのことを見分ける」


 最近、アップル社が新しいOS(基本ソフト)のiOS7をリリースして注目を集めました。ところが、欧米では、大変ないたずらが起こったようです。誰かが、アップル社のiOS7の広告とそっくりの偽報告を作って、インターネット上で流しました。 偽報告には、iOS7がiPhoneに防水の機能を与えるという情報が盛り込まれていました。残念ながら、その偽報告を信じてOSをアップデートした数人が、自分のiPhone を水に入れ、壊してしまったそうです。

その偽広告は二つの点で悪賢いものでした。一つ目は、アップル社の広告とそっくりだったので、信頼出来そうな雰囲気がありました。二つ目は、日常生活にとても役立ちそうな機能で、人々が信じたくなるような内容だったことが上げられます。

このようないたずらは目新しいものではありません。聖書が書かれた時代にも、同様な悪賢いいたずらがありました。例えば、権威のある教師のふりをして、「私の教えに従えば、すぐに成功出来る」と教えていた人がいました。人々をだまして、生計を立てていました。

現在の日本でもこのようなことが起こる恐れがあります。例えば、オリンパス粉飾決算事件は先程のいたずらと似ています。同社で責任ある立場にあり、信頼できそうな人々が、オリンパスは利益を上げているという、人々が信用したくなるような会計報告を出しました。

以上のことを考えると、信頼できそうな相手から、信じたくなるようなメッセージを聞くときが一番だまされやすいときであることが分かります。聖書では、偽教師にだまされそうなクリスチャンに次のアドバイスが与えられました。「全てのことを見分けて、本当に良いものを堅く守りなさい。」(テサロニケ第一5:21) 全てのことを見分けるには多くの努力が必要ですが、自分を守るために必要なことです。情報元の人や資料、メディアなどが信頼出来るものなのか、言われていることが魅力的であっても、信じる根拠があるのかを確認することは多くの間違いを防ぐのに役立ちます。また、100%信頼できる方、いつも正しいことを教える方を知りたいと願うのであれば、イエス様のことを調べることをお勧めします。


(2013年 通巻 120号)

 
 
 

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