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「冬の星空を見上げて」


 昨年の10月、シンガーソングライターの谷村新司さんが亡くなりました。74歳でした。私は学生時代、谷村さんの歌が好きで、カラオケで何曲か歌った思い出があります。その中の代表曲は、1980年にリリースされた「昴-すばる-」でしょう。「我は行く さらば昴よ」という壮大な言葉で歌い上げる詩は、多くの人の共感を呼び覚ましました。


 「すばる」は、おうし座にある「プレアデス星団」の和名です。冬に南の夜空を見上げると、オリオン座が見えます。オリオン座中央部の三つ星を右にたどると、おうし座の1等星アルデバランが見つかります。そこからさらに右へ行くとプレアデス星団に行き着き、ぼんやりとした星の塊が見えます。オリオン座は冬の札幌の街中でも、見つけやすいです。


 以前、街から離れた山の中で星空を見上げたことがあります。満天の星空の下、人間関係の難しさや自分の能力のなさに悩んでいる「私」が、ちっぽけな存在に感じました。宇宙の大きさに「永遠」を思いました。一方、星も「私」も偶然にできたとしたら、何とも拠り所がなく、不安な気持ちになってしまいます。旧約聖書の中には、以下のような言葉があります。


 「すばるやオリオン座を造り、暗黒を朝に変え、

 昼を暗くして夜にし、海の水を呼び集めて、

 それを地の面に注ぐ方。その名は主。」     (アモス書 5章8節)*


 聖書で語られる「主」は、すばるやオリオン座を造った神の名です。そして人もまた神によって造られたと書かれています。人の存在が偶然ではなく、必然であるとしたら、生き方が変わってくると思います。旧約聖書のある詩人は「主」を「あなた」と呼んで、次のように歌いました。


 「あなたの指のわざである あなたの天

 あなたが整えられた月や星を見るに

 人とは何ものなのでしょう。あなたが心に留められるとは。

 人の子とはいったい何ものなのでしょう。

 あなたが顧みてくださるとは。」        (詩篇 8篇3-4節)*


 こんなちっぽけな「私」を心に留め、顧みてくれる神がおられる、と聖書は語ります。何とも慰められます。そんな神のことばが詰まった聖書に、今年も目を向けてみませんか。


*聖書 新改訳2017©2017 新日本聖書刊行会  

(2024年  通巻465号)

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