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「厳寒期の中で輝く光」


この原稿の準備をしていると大雪が降ってきました。一見するとやっかいものと思われる雪ですが、札幌は冬の間に積もった雪のおかげで、水資源が豊かであると聞いたことがあります。

これほど大量の雪が降るにも関わらず、雪の結晶はどれ一つとして同じものはないそうです。雪の結晶の写真を見ると左右対称のさまざまな美しい造形に心打たれます。

夜、道を歩いていると、新しく積もった雪の結晶がキラキラと美しく光り、どんな宝石もこの美しさにはかなわないと思うことがあります。北国ならではのぜいたくかも知れません。この美しさを見る時、私には、暗くて寒い厳寒期の中でも神様のなぐさめは尽きないと思われるのです。

神様は、私たち一人ひとりをかけがえのない個性を持った大切な存在として造られたと聖書は教えています。

私は雪の結晶の造形に神の知恵を発見し、そして厳寒期の中でその結晶を美しく輝かせる神の光に神からのなぐさめを見ます。それは、その光が美しいからだけではありません。一つひとつ異なる雪の結晶が輝く中に、私たちを一人ひとりを個性ある存在として造られたという神の約束の確かさを見る思いがするからです。

「天は神の栄光を語り告げ、大空は御手のわざを告げ知らせる。昼は昼へ、話を伝え、夜は夜へ、知識を示す。話もなく、ことばもなく、その声も聞かれない。しかし、その呼び声は全地に響き渡り、そのことばは、地の果てまで届いた。」(詩篇19:1~4)

聖書は、素晴らしい自然の営みの中に、それらを創造した神の知恵と力が現れていると教えています。聖書を知ることの喜びの一つは、壮大な自然の営みから、それらを創造した神様の偉大さを知ることかできること、そしてその同じ神様によって、私たちの生活が支えられ、力づけられることを知ることができることだと思います。


(2015年 通巻178号)

 
 
 

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