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「向こうから来られた方」


 筆者が執筆中の今、熊本県、大分県を中心に地震が頻発しています。多くの人の命が失われ、地面が揺れることに対する不安や恐怖は、計りしれない精神的・肉体的苦痛を与えています。一日も早い回復や復興を願いながら、「人生とは、生きるとは、人の命とは」について考えてみました。

 毎週日曜日、朝6時20分からHBCラジオ「世の光いきいきタイム」の放送があります。4月10日(日)は安海靖郎牧師のお話でした。安海先生は以前、宣教師としてインドネシアのカリマンタンで働いていました。「聖書のことば」を届けるため、多くの村を訪れていました。遠い村には、主に水路を使って船で行ったのですが、水が枯れると、もう船で行くことはできません。何度も陸路で行こうと試みるのですが、密林は深く迷ってばかりでした。しかし必ず目的の村へ行く方法を見つけたのです。それはまず船で行けるところまで行って、その場所に村長が迎えに来るのをひたすら待つというものでした。つまり「向こうから来た村長」とともに一緒に行くのです。先生は話されました。「天国に行く道は『向こうから来られた方』と出会い、ともに歩み、ついて行く以外ありません。その方は神の子イエスキリストです。」

 番組の最後に、星野富弘さんの詩画集について触れていました。それで今回も詩画集の中から、「花忍(ハナシノブ)」の詩を紹介いたします。

   あなたに逢ってから

   私は道の真ん中を 歩かなくなった

   真ん中は あなた

   私は少し横を歩きます

 星野さんは、この詩の中で「向こうから来られた方」を、「あなた」と言っています。星野さんも「向こうから来られた方」に出会ったのです。「出会ったあとのことについて、次のようにも言っています。「あの時から、空が変わりました。私は独りではなく、空が、神様が見ていてくれると思うようになったのです。」と話されています。

 今年7月5日(火)~7月17日(日)に、大丸藤井セントラルにて「星野富弘・花の詩画展in札幌」が開催されます。ぜひ足を運んでくださり、あなたにも「向こうから来られた方」に出会っていただきたいのです。

 「神はそのひとり子を世に遣わし、その方によって私たちに、いのちを得させてくださいました。・・・・ここに愛があるのです。」(Ⅰヨハネ4章10、11節)


(2016年 通巻232号)

 
 
 

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