将来に備えることは、ごく普通のことですが、決して簡単なことではありません。今は年末ですから、皆様はお正月の準備をなさっているでしょう。教会では、クリスマス(12月25日)に向けて様々なイベントを用意して、イエス様の誕生を祝おうとしています。教会ではこの時期を「アドベント」または「降誕節」と呼んでいます。
仕事においても、将来を見据えて備えをすることは大切です。販売・製造業の会社は、将来の流行や顧客の必要性を予測し、それに応じた準備に努めます。学校でも、やはり将来に備え、子供達に必要と思われる教育をするため、授業の改定が行われます。最近、現代では必要不可欠となったパソコンに関する授業が取り入れられるようになったのは、まさに良い例です。
けれども、更に視野を広げてみると、将来に備えることが難しいこともあります。ビジネスにおける一つの例ですが、iTunes は世界のデジタル音楽市場の80%を占めています。それは、iPod が非常に人気を博したからです。実は、最初のiPod を作ったファデル・トニーさんは当初、二つの会社にそのアイデアを提供したのですが、一つの会社から「そのような物は人気が出ない」と言われ現在のアップル社と契約を結んだようです。将来の予測が正しくできないと備えも出来ないという事です。これを、私達個人の人生に置き換えてみましょう。この先、自分の健康はどうなるか、いつ、どこで、どう死ぬかは、誰も確実な予測はできません。しかし聖書は、最善で最終的な備え方を教えています。ここで、アドベントの話に戻ります。
アドベントは、イエス様の赤ちゃんとしての降誕を祝う時期ですが、同時にイエス様の「再臨」を覚え、備える時期です。聖書の言葉を引用します。「そのとき、人の子(イエス様)のしるしが天に現れます。すると、地上のあらゆる種族は、悲しみながら、人の子が大能と輝かしい栄光を帯びて天の雲に乗って来るのを見るのです。」(マタイ24:30) その日に神様はこの世にあるすべての悪を取り去ってくださり、そのために、すべての人間を裁き、最後の裁判を行うのです。恐ろしい日ですが、その将来に備える方法は簡単です。最初のクリスマスに、イエス様が私達の救い主として生まれたことを信じることです。どうぞこのアドベントの時期に教会にいらっしゃいませんか?あなた自身の将来に備え、イエス様の誕生と人生の意味を知るために。
(2017年 通巻296号)
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