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「小さな事に忠実に」


先日、私の職場で採用希望者の選考がありました。書類選考で選ばれた方々の面接があり、私もその場に立ち会いました。

多数の方が書類選考の段階でふるい落とされ、面接までの狭い門をくぐりぬけてきたのはわずか十数名の方々でした。面接を経て合格となれば、少なくとも数年間は一緒に仕事をするメンバーとなります。

どのような人を大切な仕事のパートナーとして選ぶと良いのか。以前HfBのパンフレットにあったある聖書の言葉が心に浮かびました。

「忠実な使者はこれを遣わす者にとって、夏の暑い日の冷たい雪のようだ。彼は主人の心を生き返らせる。」(箴言25:13 )

「使者」「主人」という言葉は、現代の私たちの社会では「部下」「上司」と読み替えても良いと思います。上司の元で働く者として「忠実」が大切な資質であることが教えられています。

短い面接の時間で人物の資質まで見極めることはとても難しいものです。そのような時、履歴書が参考になることがあります。過去の事例を見ると、履歴書が細部にわたって丁寧に書かれている場合は、その人を採用して大抵は大きな問題はありませんでした。履歴書という小さなことに忠実であることが、その人物を表していることが多いのです。

「小さい事に忠実な人は、大きい事にも忠実であり、小さい事に不忠実な人は、大きい事にも不忠実です。」(ルカの福音書16:10)

最近の厳しい就職戦線をくぐりぬけてきた方は、初めの頃に一見してつまらない下積みのような仕事をさせられると不満を持つ方がいるとも聞きます。しかし、組織の側としては経験も無い人物にいきなり大きな仕事をまかせるわけにはいきません。

コピーとりのような単純作業から、上司の指示に的確に従う、同僚への協力、ケアレスミスを防止すること等々・・「小さなこと」というのは、様々な事があるでしょう。小さなことに忠実な人は、やがて周囲から信頼され、大きなことをまかせられるチャンスをつかんでいくのだと思います。


(2017年 通巻262号)


 
 
 

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