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「平安を保ち前進し続ける」


 先々週のパンフレットでは、「平安」をテーマに取り上げました。「平安」の反対は「不安」です。現代は不安の時代と言われます。日常生活、また仕事の中で、平安は、どのようにして得られるのでしょうか。

さまざまな不安やストレスから、心の病に苦しむ方が多い時代です。心の病に関する対策は、どの職場でも重要なテーマです。そういう意味では、日常生活や仕事と平安の間には密接な関係があります。

「平安」は聖書の中でも大切なテーマです。聖書にはイエス・キリストがユダヤの群衆によって十字架にかけられて死に、復活した後に、人々を恐れる弟子たちに語った言葉が記録されています。

「弟子たちがいた所では、ユダヤ人を恐れて戸がしめてあったが、イエスが来られ、彼らの中に立って言われた。『平安があなたがたにあるように』」(ヨハネ20:19)イエス様はこの後も、弟子たちにこの言葉を繰り返しました。

ところが、この後、クリスチャンたちは激しい迫害に直面することになります。この言葉は実際には役にたたなかったのでしょうか。

聖書にはこのような記録があります。「こうして教会は、ユダヤ、ガリラヤ、サマリヤの全地にわたり築き上げられて平安を保ち・・・前進し続けた」(使徒9:31)

投獄され、時に命を失うような迫害の中で、当時のクリスチャンたちは「平安」を保ち、教会は前進し続けました。

このような平安はどこから来るものなのでしょうか。初期のクリスチャンたちにあてられた書簡の冒頭では、「私たちの父なる神と主イエス・キリストから恵みと平安があなたがたの上にありますように」というあいさつが繰り返し出てきます。

環境の変化でストレスに悩まされやすいこの時期、周囲の環境に一喜一憂しない平安は、「父なる神と主イエス・キリストから」与えられるものであることを聖書は教えています。


(2013年 通巻93号)

 
 
 

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