皆さんは、日々の生活の中でイライラすることがあるでしょうか?
私は、仕事が忙しくなり、それでいて、自分の思い通りに事が進まないと、イ
ライラして周囲にあたってしまうことがあります。その度に「あれは良くなかった。
今度から気をつけよう」と反省するのですが、しばらくするとまた同じことを繰り
返してしまい、そのような自分の姿にがっかりしてしまいます。
私たちは、正しい生き方をしたいと願い、時には「これさえ守ればあなたの人
生は大丈夫」という How-To や教えを実践してみますが、それでもなかなか変
わることのできない自分の姿に気付かされるという経験が少なからずあるので
はないでしょうか。
聖書の時代も、多くの人が「正しい生き方をするためにはどうすればよいの
か」について関心を払い、そのために守るべきルールや教えがたくさん作ら
れ、それらに従うことで順風満帆な人生を送ることができると信じていました。し
かし、実際のところ、そのようなルールや教えは、人々の生き方を縛るだけでし
た。
そのような人々に対して、イエス・キリストは、人の生き方を損なうのは、その
人の心から出て来るもの、すなわち人間の「罪」という問題なのだと語ります。
「しかし、口から出るものは心から出て来ます。それが人を汚すのです。
悪い考え、殺人、姦淫、淫らな行い、盗み、偽証、ののしりは、心から出て来
るからです。」(マタイの福音書 15 章 18〜19 節)*
私たち人間は罪の力の前には無力なので、どれほど気をつけても、同じ失
敗を繰り返してしまいます。その度に、自分に失望したり、逆に開き直ったりし
てしまうかもしれません。しかし、この言葉を語られたイエス・キリストご自身が、
十字架の上ですべての人間の罪の身代わりとなって死なれたことで、罪がもた
らす後悔や失望から私たちを解放してくださいました。
今、あなたの「心から出て来るもの」を変えたいと思われた方は、ぜひ聖書を
読んで、教会に足を運んでみて下さい。
*聖書 新改訳 2017©2017 新日本聖書刊行会
(2025 年 通巻 488 号)
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