寒くなってきました。風邪のはやる時期ですが、風邪をひいてもなかなか仕事を休めないという方もいらっしゃるかも知れません。
少し古い話ですが、戦時中は「月月火水木金金」という歌が流行しました。休日返上で働くことを礼賛した歌です。時代は違いますが、勤勉な国民という日本人の性格はあまり変わっていないようにも思います。
聖書の出エジプト記には、「安息日を覚えて、これを聖なる日とせよ」(20:8)とあり、その日は労働をせずに体を休め、また、神様を覚える日として定められました。長らく安息日は土曜日に守られていました。
日曜日を休日とする習慣はキリスト教が起源です。イエス・キリストが人類の罪のために十字架上で死に、復活した日が日曜日だったことから、クリスチャンたちはそれまで土曜日に行っていた礼拝を日曜日に変更しました。
このように日曜日の始まりは、体を休め、神様を礼拝する日として過ごすことだったことが分かります。
現代は、クリスチャン以外の人々の間では、前者の意味だけが残り、後者の意味は失われています。しかし、慌ただしい日々を過ごす現代人にとっては、残り半分の意義も大事になってきているのではないでしょうか。
体を休めても、心は、さまざまな思い煩いから解放されない、よく眠れないということはないでしょうか。
イエス・キリストは次のとおり言いました。「すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます」(マタイ11:28 )
日曜日は、神様の前に心の荷物を下ろして、体も心もリフレッシュする日として過ごされてみてはいかがでしょうか。
(2012年 通巻 70号)
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