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「敵意ではなく和解を」

最終更新: 2020年12月13日


 先の太平洋戦争の開戦記念の日である今年の12月8日に思うことがありました。


 日本が戦争に突き進む原因の一つとされる「2・26事件」が起こったのは1936年の2月26日のことです。これは陸軍の青年将校らが起こしたクーデター未遂事件で、この事件で当時の斎藤実内大臣ら9名が殺害されました。犠牲となった一人、渡辺錠太郎・教育総監(陸軍大将)は、早朝の寝室で当時9歳だった次女の和子さんを座卓の陰に隠し、拳銃で応戦しましたが、和子さんの目の前で亡くなりました。


 後に和子さんはカトリックの修道女会に入り、ノートルダム清心女子大学の学長を務めました。(参考「置かれた場所で咲きなさい」渡辺和子著)


 青年将校たちが反乱軍として処刑された50年目の追悼式で、渡辺総監を襲撃した安田少尉の弟である安田善三郎さんと和子さんは初めて会うことになります。追悼式の後に安田さんがお兄さんのお墓参りに行くと、先に和子さんがいらしたそうです。驚いた安田さんの言葉です。「私たちは驚いて・・・声を掛けさせていただきました。『私たちが先に渡辺大将のお墓にお参りさせていただかなければならないのに申し訳ない』と頭を下げました。ボロボロ涙が止まりませんでした。」


 安田さんはその後、和子さんと交流を深める中で「どうして自分の父親を殺した犯人の弟である私を受け入れることができるのだろうと、聖書を読み始め」後にカトリックの洗礼を受けます。(出典「逗子葉山経済新聞」2019.2.28)


 安田さんが疑問を解くために読んだ聖書にその答えがあります。


 「キリストがあなたがたを受け入れてくださったように、あなたがたも互いに受け入れ合いなさい。」(ローマ15:7)

 イエス様は、自身に敵対し殺そうとする人々のために祈りました。イエス様は神様を無視し、自己中心に生きている(聖書ではそれを「罪」といいます)人々をも愛し、その人々の罪を担うために十字架にかかられた。というのが聖書の中心メッセージです。そのイエス様のお誕生をお祝いするクリスマスが近づいています。


 クリスマスのこの時期、敵意ではなく和解を、人々との間に、そして最も大切な神様との和解をお勧めします。


#(2020年 通巻395号)

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