先日、顧客先で打ち合わせがありました。司会進行役の人が体調不良と言うことで、急きょわたくしがその役を務めました。
打ち合わせの中で、顧客より製品の不具合の対応進捗状況が悪い事で責められました。
私は平謝りをしたのですが、打ち合わせの後、上司からは今後はすぐに謝罪をせず、適当な理由を付けて調査が長引いている様に発言するようにと指導されました。上司なりの倫理感に基づいた対応なのかもしれませんが、私は少々戸惑いました。
私としては、もう少し顧客目線でのビジネス展開をする必要があると思うのですが、自分の立場と会社のメンツが第一の姿勢には疑問を感じます。聖書には次のようなことばがあります。
「心を尽くし、知性を尽くし、力を尽くして、あたなの神である主を愛せよ。
次はこれです。「あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ」この二つより大事な命令は、ほかにはありません。」 (マルコの福音書 12章30-31)
聖書は、本当の意味で人を愛することは、神を愛することなしにはできないと教えています。人が、本来の人間のあり方を教える神の語りかけを無視する時、たとえそれが、夫婦や親子、親族であっても、良い関係を築くことが難しくなります。対等の関係、愛の関係であるはずの人間関係が、支配と服従の関係であったり、先ほどの例にあるように、外側だけを取り繕って、相手のことは二の次にしてしまうということも起こり得ます。人間関係が自分の益になるか、損になるかということだけで終わってしまうのは残念なことです。
神を愛することが分からないと、形だけの行為でも問題を感じないことがあります。しかし、聖書は、どんなに立派に見える行いをするよりも、また忙しく動き回るよりも、神を愛することが、第一のことでなければならないと教えています。聖書を読んで、本来の人間関係に基づく、新たな企業戦略を立ててみませんか?
(2014年 通巻142号)
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