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「海から上って来る怪獣」


 この春休み、映画館にゴジラの映画を観に行きました。米国アカデミー賞を受賞した影響もあってか、多くの人が来ており、年配の方の姿も目立ちました。ジュラ紀の生き残りの生物が、南太平洋で行われた原爆実験の放射能を浴びて巨大化します。ゴジラと呼ばれた怪獣は、海から日本に上陸して、甚大な被害を与えます。このゴジラをどうやって撃退するのか、人間関係も絡まって面白いところです。


 ゴジラの第1作は1954年。今回の作品で70周年、30作目(実写日本版)ということです。皆の心をつかむ、このゴジラは何かを象徴しているように見えます。ゴジラが破壊した東京の街並みは、東京大空襲や関東大震災を思い起こさせます。口から吐き出す放射能には、広島・長崎の原爆が重なります。南の海から来る所は、巨大台風や米軍の爆撃機のようなイメージでしょうか。


 新約聖書の最後に『ヨハネの黙示録』という書物があります。迫害を受けて島流しにされていたヨハネは、天使たちが悪魔たちと戦う幻を見ます。その中に海から上って来る獣の姿もありました。


 「また私は、海から一頭の獣が上って来るのを見た。これには十本の角と七つの頭があった。その角には十の王冠があり、その頭には神を冒瀆する様々な名があった。」            (ヨハネの黙示録 13章1節)* 


 この獣は人々を惑わし、悪魔を拝ませます。その後、獣は悪魔と共にキリストによって滅ぼされます。この幻は私たちに何を伝えようとしているのでしょうか。当時世界を支配していたローマ帝国の皇帝たちを表している、という解釈があります。ローマ帝国に迫害されているクリスチャンたちを励まそうとして、ヨハネはこの書物を記しました。やがてローマ帝国は滅亡に向かいますが、キリスト教会は生き延びることになります。


 聖書には難解な所もありますが、時代背景や書かれた目的を知ると理解が進みます。これからもぜひ聖書に親しんでみてください。


*聖書 新改訳2017©2017 新日本聖書刊行会


 (2024年  通巻473号)

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