先日、ある研修に出席したら、技術の進歩の速さについてのプレゼンテーションがありました。例えば、インターネットに接続している機器のことですが、1984年には1000機器に過ぎなかったのが、1992年には、100万機器に増えたそうです。これだけでも驚きですが、2020年までにはなんと、500億機器になると予測されていて、その後も、あらゆる物のインターネット化が進み、自宅でも、洗濯機や照明器具などがインターネットに接続されるようになるなど、色々な変化が起こっていくとの事でした。また、アメリカで、今最も需要がある仕事のトップ10は、10年前にはなかった職業だそうです。そのプレゼンテーションの結論は、今学校に通う子供たちは、今はまだ存在していない問題を解決するために必要とされる職業、しかも、今はまだ存在しない新しい職業のために備えなければならない、ということでした。
このように、今後も猛スピードで変化していく世の中に、私たちはどう対処すべきでしょうか。確かに、変化のスピードに関しては、現代は速いかもしれませんが、変化そのものは過去にもあり、人間はいつもその変化と予測のつかない事態に対処してきました。聖書では、先の見えない将来に備えるため、次のようなアドバイスがあります。
「恵みとまことを捨ててはならない。それをあなたの首に結び、あなたの心の板に書きしるせ。神と人との前に好意と聡明を得よ。」また「わが子よ。すぐれた知性と思慮とをよく見張り、これらを見失うな。それらは、あなたのたましいのいのちとなり、あなたの首の麗しさとなる。」(箴言3:3-4、21-22)
すなわち、自分の人格向上に気を配り、また良い判断ができるよう自分を訓練せよというアドバイスです。確かに、この基本的なところをまず築けば、激しい変化に対応する能力が増すと思います。けれども、このアドバイスには、まだ大切なことが含まれています。自分の力だけでは、良い人格、良い判断力を身に付けることはできないということです。「恵みとまこと」また「知恵」というものは、最終的には神様が与えてくださるもの、神様の存在、教えなどを無視するなら、本物の恵み、まことと知恵を得ることはできません。けれども、神様はそれを神様から求める人を喜ぶので、特定な人だけがそれを得る訳ではなく、誰でも得ることができます。どうぞ、HFBの聖書研究サービスを申し込んで(裏表紙参考)、神様から学んでみませんか。
(2016年 通巻234号)
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