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「父の日」


 この原稿が発行される6月第3日曜日は「父の日」です。その約一月前に持たれる「母の日」は、アメリカのキリスト教会で母に感謝する日として始まりました。

 父の日は1909年に、アメリカ人のソノラ・スマート・ドッドという女性が、男手一つで自分を育ててくれた父を讃えて、教会の牧師にお願いして父の誕生月である6月に「父の日」を記念する礼拝を持ってもらったことがきっかけのようです。(知恵蔵、Wikipediaなどから引用)

母の日と比べて、認知度が低いように思われる父の日ですが、始まりに教会が関係しているという点では、母の日に似ています。

聖書には「あなたの父と母を敬え。あなたの神、主が与えようとしておられる地で、あなたの齢(よわい)が長くなるためである。」(出エジプト記20:12)という言葉があります。有名な「十戒」の中のひとつです。十戒は神と人間関係に関する10の戒めから成り立っていますが、「あなたの父と母を敬え」という言葉は、人間関係の戒めの最初に出てきます。それほど大切なことということでしょう。

 聖書には先ほどの言葉の他にも、夫婦関係や親が子どもに対する態度などの大切な勧めがあります。

私は仕事で、家庭不和や虐待、離婚など、難しい問題を抱えた家庭に接する機会が多くありますが、その問題のほとんどは、聖書が教える人間関係のルールを無視していることが原因だと実感しています。

「戒め」というと、自分をしばる厳しい言葉のように聞こえますが、先ほどの言葉の後半には「あなたの齢が長くなるためである」とあります。聖書の別のか所では、この言葉の意味が「そうしたら、あなたはしあわせになり、地上で長生きするという約束」であると説明されています。聖書の戒めは私たちの幸せのためなのです。

 今年の父の日は、父を敬い、具体的な感謝を表す日として過ごしたいものです。


(2017年 通巻278号)

 
 
 

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