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「知の巨人」から学ぶ」


 ジャーナリストの立花隆さんが、今年4月30日に亡くなりました。80歳でした。「知の巨人」として知られ、ビジネスパーソンが教養を深めようとする際に、必ず出会う人物かと思います。3万冊の本を読み、100冊の本を書いた立花さんですが、「沢山の大学者を取材してわかったことは、本当の大学者ほど、何がわからないかをきちんといってくれる」と書いています。有名なギリシャ哲学者・ソクラテスの言う「無知の知」につながるものでしょう。

 教養書を読んでいると、自分は何とものを知らないのか、と感じます。「自分が無知である」ということを認めるには、少し勇気が要るようです。それはプライドが傷つくことになるので、謙遜さがないと難しいことかもしれません。新約聖書に出てくるパウロという人物は、教養があり、当時のギリシャ哲学にも精通していました。そのようなパウロですが、次のように語っています。

 「知識は人を高ぶらせ、愛は人を育てます。自分は何かを知っていると思う人がいたら、その人は、知るべきほどのことをまだ知らないのです。」(第一コリント8章1-2節)


 立花さんの両親は、内村鑑三(札幌農学校2期生)の提唱した、無教会派のクリスチャンでした。立花さんは、よく「肉体を殺すことができても、魂を殺すことができない者を恐れるな」と聞かされて育ち、権力者を怖がる心理がないそうです。そして「田中角栄研究」という記事は、現職の総理大臣を退陣に追い込むことになりました。権力を恐れず真理に対して立ち向かっていく姿には、励まされます。


 旧約聖書には「主を恐れることは知識の初め。」(箴言1章7節)という言葉があります。「主」とは聖書に啓示された全知全能の神のことです。聖書を読んでいると、本当に恐れるべきものが見えてきます。それが深い知識へとつながっていくのです。知の旅に終わりはないと思いますが、立花さんも必読の教養書として「聖書」を挙げておられます。知識の初めに、ぜひ聖書を手に取ってみてください。

 

(2021年 通巻407号)

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