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「知恵に満ちた世界」


 毎年、ノーベル賞のパロディーとしてユニークな研究などに贈られる賞、「イグノーベル賞」の表彰が行われています。「人々を笑わせ、そして次に考えさせる業績」を選考基準に、10分野それぞれの受賞者が選ばれていきます。

 今年も9月に受賞者が発表され、「栄養学賞」を日本人の宮下芳明教授(明治大学)と中村裕美特任准教授(東京大学)が受賞されました。微弱な電流を流した箸やストローで味覚がどのくらい変わるかを研究された成果が評価され、現在では塩味は増すけれども減塩できる食器の開発などにつながっているといわれています。

 人間の創造性には目を見張るものがあります。科学の世界では日々研究を重ねながら試行錯誤を繰り返し、よりよい生活を送るために研鑽が積まれています。歴史を変えるような発見や発明がなされるたびに、研究者などの探求心を持ち続ける方々のご苦労に頭が下がる思いです。

 さて、私たちが生きているこの世界もまた、知恵の宝庫だといえます。私たちの生活に不可欠なマジックテープは、衣服に張り付くゴボウの実を観察する中で生み出されました。ヤモリの足の裏の構造をヒントに、めくれば簡単にはがせる粘着テープも開発されました。また、水に濡れないハスの葉の構造と特性を応用して撥水効果を高めた物も誕生し、ヨーグルトの蓋などに活かされています。新幹線にも、自然界の知恵が応用されています。高速で走るためトンネルを通過する際に空気圧によって轟音が発生しますが、その騒音問題の解決に至ったのがほとんど飛沫を上げずに水の中にとびこむカワセミのくちばしの構造でした。

 「この地上には小さいものが四つある。それは知恵者中の知恵者だ。蟻は

力のないものたちだが、夏のうちに食糧を確保する。岩だぬきは強くないも

のたちだが、その巣を岩間に設ける。いなごには王はいないが、みな隊を組

んで出陣する。ヤモリは手で捕まえられるが、王の宮殿にいる。」

              (箴言30章24-28節)

 聖書は何千年も前から、この世界には知恵が満ちていることを教えています。神がこの天と地を造り、生き物にそれぞれの個性を与えていること、神が造られた世界から学べることは多いことを語っているのです。私たちの身の回りにも、私たちが生きる上で助けになる知恵はあふれています。生活を変えるような大きな発見のヒントを次に見つけるのは、あなたかもしれません。


(2023年 通巻458号)

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