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「神の与えた賜物」


筆者がこのパンフレットを執筆している今日、将棋の世界では、藤井聡太四段がプロ棋士となって、公式戦29連勝を成し遂げ30連勝を目指している頃です。彼が14歳であることも驚きですが、どこまで連勝をのばすのか楽しみであり、期待したいと思います。

また初戦の対戦相手であった加藤一二三九段が、引退されたことも感慨深いニュースでした。彼も14歳でデビューし、天才と呼ばれた棋士でした。しかし彼らの能力(才能)は一体どこから来るのでしょうか。偶然与えられた能力なのでしょうか。

新聞で興味深い記事に目が留まりました。将棋、囲碁、チェスの世界でのAI(人工知能)との戦いの記事でした。記事を読むと、AIの勝利や優勢が伝えられています。人間は将来AIに対して勝てなくなるのではないかという人さえいます。

このような時、あらためて、「人」とは何者であるのかを考えさせられます。

聖書の中に次のことばがあります。

「その後、神である主は、土地のちりで人を形造り、その鼻にいのちの息を吹き込まれた。そこで、人は、生きものとなった。」(創世記2:7)

ここで、人間と機械の違いがはっきりとわかります。

神は人を形造り、人それぞれに異なった賜物(才能)を与えてくださいました。たとえマスコミに取り上げられなくても、人にはそれぞれ、その人にしかない「賜物」があるのです。そしてそれは、他の人と比べる必要のない能力なのです。それを知っている人は幸いであると聖書は語っています。

将棋界に新星が現れ、藤井四段はどこまで連勝をのばすでしょうか。今しばらくフィーバーは続きそうです。しかし、いちの日か負ける時が必らずあり、加藤九段のように、引退の日が必らずやって来るのです。

人に息を吹き込み、人それぞれに賜物を与えてくださった神は、次のように語りかけてくださっています。

「わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。」(イザヤ書43:4)


(2017年 通巻283号)

 
 
 

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