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「空の鳥、野の花を見よ」


 筆者の父は、35年前に天に召されました。死因は胃癌で、63歳でした。父の召天記念日に、毎年フリージアの花を届けてくれる友人がいます。この花を見る度に、友人に感謝し、この季節を思い、父を偲ぶとともに、人には死が必ず来ることを教えられています。


 また私の職場には「不思議な窓」があります。私はその窓からここ数年間、空を見る機会が多くなりました。窓枠は額縁で、その中の風景はまるで絵画そのものです。この窓は忙しい生活の中で、気づくこともなかった様々なことを教えてくれています。小さな川が流れ、大きな木があって、そこにスズメやヒヨドリ、キツツキなど多くの鳥がやって来ます。鳥の鳴き声に耳を傾けることもしばしばです。地には種々の花が咲いて、太陽の高さも季節毎に違い、変わりゆく絵画を楽しんでいます。私にはこの風景画の中に、イエス様のことばを思い出しました。


「空の鳥を見なさい。種蒔きもせず、刈り入れもせず、倉に納めることもしません。それでも、あなたがたの天の父は養っていてくださいます。・・・・・

野の花がどうして育つのか、よく考えなさい。働きもせず、紡ぎもしません。・・・・・・」(マタイの福音書6章26節~29節)


 このパンフレットを執筆している現在、世界では戦争が絶えず、飢餓や避難民の問題、新型コロナウィルスの感染、それに伴う経済不況が起こっています。日本ではこの感染症のことが毎日テレビで報道され、不安や恐怖に対するストレスも問題となっています。


 このような不安の時こそ、「空の鳥を見なさい。・・・野の花がどうして育つのか、よく考えなさい。」と話されたイエス様のことばに耳を傾けてほしいのです。


 私たちの人生にも、必ず終わりがあり、この世界にも終わりがあると聖書は語っています。私たちは、残された人生を無駄にしないために、人生の終わりについて考えてみる必要があります。この不安と、出口の見えない困難な時代こそ、心静まって空を見上げ、鳥や花に目を向けていただきたいのです。


#(2020年 通巻392号)

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