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「競争は足の早い人のものではなく」


今、サッカーのワールドカップが行われています。このパンフレットが配布される頃は、決勝の頃でしょうか。興味のある人は朝早く起きて、また仕事の合間に、休憩時間にと、ゲームを楽しんだのではないでしょうか。ヒーローが誕生し、どこの国が優勝するかで、話が盛り上がったことでしょう。活躍した選手は、ほめ称えられ、拍手で迎えられます。しかし、時間が経てば、どんな感動も勝利者も過去のこととして次第に忘れられてしまうのが現状です。

オリンピックでも同じことが言えます。メダルを取った人は称賛されますが、4年後に新しいメダリストが現れると、結局過去のものとなってしまうのです。まるで絵画の乾いた絵の具の上に、別の色の絵の具を塗るようなものです。

ある時、幼稚園の運動会でこんな光景を見たことがありました。徒競争で、走るのが遅い子を待って戻り、一緒にゴールした子。また転んで泣いている子を気遣って、一緒に走っている子がいて、頬笑ましいと思ったことがありました。その光景は、今でも忘れることができません。また、聖書に次のようなことばがあるのを思い出します。

「競争は足の早い人のものではなく・・・・」(伝道者の書9:11)

人生のレースにおいて、人と比べての勝敗はありません。この世において勝者の得るものは、トロフィー、栄誉、報奨金ですが、神様からの贈り物は、「朽ちない冠」であると聖書は語っています。そのためには、神様の望まれる方法で鍛錬しなければなりません。私たちは、たった一度の人生のレースにおいて、真の勝者になりたいものです。

「また闘技をする者は、あらゆることについて自制します。彼らは朽ちる冠を受けるためにそうするのですが、私たちは朽ちない冠を受けるためにそうするのです。ですから、私は決勝点がどこかわからないような走り方はしていません。」

(Ⅰコリント9:25、16)


(2014年 通巻151号)

 
 
 

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