春になり、新生活をスタートされた方も多いかと思います。職場や学校にも慣れる頃ですが、ふと「これでいいのだろうか」と自問自答する頃でもあります。
聖書の中の、ナアマン将軍の記事に目がとまりました。(Ⅱ列王記5章)「アラムの王の将軍ナアマンは、その主君に重んじられ、尊敬されていた。(中略)この人は勇士ではあったが、ツァラアト(皮膚病の一種で難治性であり、死に至る病)にかかっていた。アラムはかつて略奪に出たとき、イスラエルの地から、ひとりの若い娘を捕えて来ていた。彼女はナアマンの妻に仕えていたが、その女主人に言った。『もし、ご主人さまがサマリヤにいる預言者のところに行かれたら、きっと、あの方がご主人さまのツァラアトを直してくださるでしょうに。』」
それでナアマンは、金銀と晴れ着とを持って、サマリヤにいる預言者エリシャのところに行きました。しかしエリシャは自ら会うことをせず、使いをやって「ヨルダン川へ行って七たびあなたの身を洗いなさい。そうすればきよくなります。」と言ったのです。ナアマンは怒りました。サマリヤまで来たのに、出て来もせず、患部に手を置いて祈ってもくれない。そんなことで直るのか。ナアマンは勝手に癒される方法を決めていたのでした。
帰途についたとき、しもべたちが近づいてきて、彼を説得しました。その結果ナアマンはやってみようという気持になったのです。そして、ヨルダン川に行って七たび身を浸しました。一回二回…七回と。すると彼のからだは元どおりになり直ったのです。
私たちの人生には、ときに絶望においやる「が」があります。しかし私たちが探し求めれば、必ず無限の可能性につながる「が」を見つけることができるのです。あの若い娘が言ったことを思い出してください。同じように教会には、希望の「が」があります。今あなたが人生の目的を失い、職場や学校で悩み苦しんでいるなら、ぜひ教会に来てください。そうすれば、ナアマンのように癒され、希望の「が」を見つけることができるでしょう。
(2017年 通巻276号)
Comments