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「聞くのに早く、話すのに遅く」


 私は私立学校の教員で、現在、私が所属する科のチーフをしています。私が上に立つ者として日々心がけているのは、まず相手の話を聞くことです。一例として、同僚の中で一人、家庭の問題で精神的にかなり疲弊している教員がいます。先日、担当医の診断書をもって私のところに来たので話を聞きました。問題の解決には本人と家族の努力が必要で、私が問題の解決のためにできることはありませんでしたが、ただ話を聞くだけで本人は気持ちが楽になったようです。また診断書には「仕事量の削減が必要」となっていたので、私は職場の休職制度を利用してしばらく休んではどうかとアドバイスしましたが、本人は、職場に来ること自体が生活のリズムを作るうえで役に立っている、ということだったので、授業時間数を減らす方向で考えてみることにしました。その際に、具体的に何時間減らせば楽になるか、ということも聞きました。実際にどれだけ本人の希望を叶えることができるかは私よりも上の管理職が考えることですが、それでも私からの意見を管理職に伝えることができたので、良い方向に話が進むと考えています。

 聖書の中に「だれでも、聞くのに早く、話すのに遅く、また怒るのに遅いようにしなさい。(ヤコブの手紙第1、1章19節)」という言葉があります。まずは相手の話をよく聞いて、そのうえで、どのような言葉をかけることが相手にとってふさわしいのかよく考えてから、自分の話をするべきだと思います。これは職場に限らず、家庭においても大切なことです。もしあなたの配偶者や子供があなたの帰りを待っているのであれば、彼らはあなたと話すのを楽しみにしているはずです。もし職場で嫌なことがあったり、ストレスを感じたりしていても、少し呼吸を整えて気持ちを切り替えてから、笑顔でドアを開けるようにしてください。そして家族があなたに話すことを快く聞いてください。あなたのことを愛している家族の話を聞くだけで、もしかしたら会社での嫌なことやストレスも吹き飛んでしまうかもしれません。


#(2019年 通巻347号)

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