6月も後半となりました。職場でもこの春、新しく配属された方々が先輩方に仕事を教えられながら、仕事に励んでおられることと思います。
教える立場にある方々は、いつの時代にも新人教育には頭を悩ませることと思います。時に思ったように新しい方々の能力が伸びず、自分の教育方法が間違っているのではないかと思い悩むこともあるかも知れません。確かに教育方法に問題がある場合もありますが、聖書は教えられる側の態度が大切であることを教えています。
「あざける者を責めるな。おそらく、彼はあなたを憎むだろう。知恵のある者を責めよ。そうすれば、彼はあなたを愛するだろう。知恵のある者に与えよ。彼はますます知恵を得よう。」(箴言9:8-9)
ここでは、直接は聖書の言葉に対する人々の反応のことを言っています。「あざける者」とは、聖書の言葉を拒絶し、聞けば聞くほど心をかたくなにして反抗する人々のことを指しています。このような人々に聖書の言葉を語っても、かえって憎まれる場合があるので、そのような人を「責めるな」と聖書は教えています。
一方で、聖書の言葉に聞き従う人が「知恵のある者」と表現されています。知恵ある人は、たとえ厳しい言葉であっても、聞こうとする態度があるので、ますます知恵が豊かにされるとあります。
仕事でも同じようなことかあるのではないでしょうか。たとえ正しいことであっても、自分に対する厳しい言葉を聞くのはつらいことです。その中から自分に対する教訓を得ようと努めているでしょうか。それとも、「逆ギレ」して、相手の言葉をはねつけているでしょうか。
「逆ギレ」する人や、あからさまに反抗しないまでも、相手の忠告に耳を傾けない人は、やがて、誰からも仕事を教えられなくなります。謙遜に聞こうとする人との差は広がるばかりです。聞こうとする態度の大切さを教えられます。
(2014年 通巻 148号)
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