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「自分にしてもらいたいことは」


 最近は、「パワハラ」や「セクハラ」といった言葉を毎日のように報道で目にします。

このうち「パワーハラスメント」については、厚生労働省が次のように定義しています。「同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える・・・行為」をいう。

 そして、具体的な例として、脅迫、暴言や無視、遂行不可能な仕事を強制するなどの例があげられており、「うつ病などのメンタルヘルス不調の原因となることもある」としています。私も仕事柄、このような事情を抱えた方々に接することがあります。

聖書には、次の言葉があります。

「何事でも、自分にしてもらいたいことは、ほかの人にもそのようにしなさい。」(マタイ7:12)

この言葉は聖書の黄金律とも言われる大切な言葉です。ビジネスの分野でも、顧客に対するサービスのあり方などの指針として用いられることがありますが、聖書の教えている意味をまず心に留めておく必要があります。聖書では、最初にある「何事でも」という言葉に重要な意味があります。どのような場面でも自分にしてもらいたいことは、他の人にも行う。つまり、先ほどの聖書の言葉は、後に続く「ほかの人」が顧客だけではないことを示しています。

この言葉は、仕事の関係者や家族、友人など自分が接する全ての人について、どのように愛を表すかという方法を分かりやすく教えています。外部の顧客に対しては愛を表すけれども、自分の職場の人々や家族をその中から除外すべきではありません。

聖書は単なるハウ・ツー本ではありません。自分の気に入った言葉だけを用いるのではなく、聖書の言葉に謙遜に向き合い、その言葉に従うときに、豊かな祝福(神からの恵み)があることを約束しています。教会ではそのような祝福を実際に受けることができた、という多くの体験談を聞くことができます。


(2013年 通巻 119号)


 
 
 

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