夫がたまに家事をしたのに、なぜか妻に怒られた?なんて話、よく聞きませんか?夫は良い事をしたはずなに、最終的に怒られてしまうのです。私の過去の実例で、家族に料理を作った時の事です。料理は作ったのですが、片付け、洗い物などは一切しませんでした。コンロには、油や食材が飛び散り、洗い場には使ったフライパンや包丁などが置きっぱなし。こちらとしては、俺は料理すごいでしょ? 感謝して?と思ったのですが、妻からすると、料理はいいけど、この汚れたキッチンを片付けるのは私なの?勘弁して・・と結局、「もう料理しなくていい」と言われました。
年々共働き夫婦が増加しており、男性の家事・育児への関わり方にも変化がみられるようになりました。そのような中でも家事の負担は女性の方が大きいというのは変わらないのが現状です。この状況から家事は妻の役割と考える夫が多いようです。私も以前はこのような考えで、たまに家事をすると「妻のすべき家事をしてあげた」と考えていました。しかし、私の妻の立場からするとお互いに仕事をしているのに、「なぜ家事は妻だけの役割なの?家事はもっと分担して欲しい」と思っていたのです。
この考え方のギャップは、お互いに相手の立場になって考えみないと分からない事です。大切なことは、「自分が妻の立場だったら何をしてもらえれば、喜ぶだろうか」を考えることだと思います。そして、妻が喜ぶことを「やってあげる」という考えではなく、「自主的にやる」という考えで実行することが必要だと思います。私も今では、食器洗い、掃除やたまに料理・・など、ちょっとですが、自主的に家事をしています。
「ですから、人からしてもらいたいことは何でも、あなたがたも同じように人にしなさい。これが律法と預言者です。」(マタイの福音書 7章12節)
このことは、夫婦間だけでなく、ビジネスや学校、どこでも活かせることです。より良い人間関係のために・・相手の立場になって、何をしてもらえれば喜ぶだろうか?それを実行してみてはいかがでしょう。
(2024年 通巻471号)
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