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「良い関係を築くための第一の鍵」


 先週と先々週のパンフレットでは、良い関係を築くことがビジネスの成功の鍵であることと、本来、会社は利益を生み出す機械ではなく、個人と組織の関係から成り立つネットワークであることを考えました。

「ザ・リレーショナル・マネージャー」※ という本では、良い関係を築くための五つの鍵を定義します。その中の一つを紹介させていただきます。

互いの関係において「共有意識」があるかどうかということは大切です。「共有意識」とは、ネットワークの中にいる人々と組織に共通の目標と価値観、文化があることを意味します。関係の内容によって、必要な共有意識が変わります。例えば、同僚は深い共有意識がなければ、仕事のために必要な協力ができません。一方で、客との関係において必要な共有意識は違います。しかし、どんな関係においても、共有意識が不足していれば関係は強くなりません。

この共有意識を築くには、ネットワークの中にいる人の年齢や性別、国籍、宗教的な背景、地位に係わらず、全ての人の意見、関心、問題と感じることを聞いて、理解し、共有できる目標や価値観などを見出す必要があります。共有意識は、上司の命令によって作られるものではなく、対話によって作られるものです。合意に基づく共有意識は、押し付けられた意見による一致より強いのです。

この考え方は聖書の教えに根ざしています。パウロというリーダーが、教会の組織について教えたとき、それを「身体」に例えました。

「確かに、からだはただ一つの器官ではなく、多くの器官から成っています。器官は多くありますが、からだは一つなのです。それどころか、からだの中で比較的に弱いと見られる器官が、かえってなくてはならないものなのです。」(第1コリント12:14,22)

身体のすべての器官は、小さくても大切な役割を果たします。身体全体に必要です。関係のネットワークにも、小さく見える部分はありますが、身体と同じように、その部分の働きが必要です。あなたが関係する人々の中で、共有意識が足りないと思われる関係があれば、相手の話をよく聞くなどして、共有意識を深めることをお勧めいたします。

※「The Relational Manager」Schluter & Lee 執筆(英語)


(2013年 通巻 117号)



 
 
 

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