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「良い関係を築くための鍵-第4」


「ザ・リレーショナル・マネージャー」※ という本では健全な関係を築くための五つの鍵が紹介されていますが、今日は、四つ目の鍵を考えたいと思います。(以前のパンフレットはHFBホームページでご覧ください。)次の事例から考えてみましょう。

Aさんご夫婦は札幌に住んでいて、高校2年生の息子と中学校2年生の娘がいます。また、A夫人の高齢の両親が近くに住んでおり、病と闘っています。去る3月に、Aさんは福岡へ転勤しました。家族で引っ越すことも相談しましたが、結局、単身赴任を選びました。子供の教育に関し、これまで先生や友人との間で育まれた関係の大切さを認めたからです。また、両親にとっても、信頼できる娘からの介護を受け続けることが大切だと思われました。

人間関係においては継続性がとても重要です。継続的な関わりがなければ、関係が深くなることは難しいのです。仕事上の関係も同じです。「信頼」というものは、時間をかけて培われるもので、ある組織が信頼されているということは、多くの場合、その組織の中に信頼できる人がいることを意味します。「ある程度の人事異動は組織に刺激を与えます。けれども、せっかく出来た信頼と相互理解を生かすには、関係の安定と継続的な成長が必要です。」(同書32ページ)。実際の人事異動には、身を切るような思いをしてでも、やむをえず断行しなければならない場合もあります。これはまた別のテーマで扱うことになります。いずれにしても、人事異動が必要な時は、信頼が損なわれないように、社内外の人間関係について、細心の注意を払う必要があります。

聖書では、神様が御自分の愛に応答する人に、長期的な強い関係を築いてくださることを見ることができます。「わたしはあなたがたを取ってわたしの民とし、わたしはあなたがたの神となる。」(出エジプト記6:7)「主ご自身がこう言われるのです。「わたしは決してあなたを離れず、また、あなたを捨てない。」(へブル13:5)

神様との関係においても、また、仕事上や家族、地域社会との関係においても、継続的な関わりが大切です。転勤は経営側の都合により行うものですが、家族や地域社会の関係ばかりか、会社が培ってきた関係と利益にも害を及ぼす可能性があります。継続的な関係を大切にすることをお勧めします。

※「The Relational Manager」 Schluter & Lee 執筆(英語)


(2014年 通巻127号)

 
 
 

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