top of page

「衝突してしまったら…。」


残念なことですが、私達は、家庭であれ、職場であれ、人と衝突してしまうことがあります。その時、各々がどんな対応をするかにによって、解決へ向かうか、更に悪化するが決まってきます。聖書には次のような言葉があります。

「激しやすい者は争いを引き起こし、怒りをおそくする者はいさかいを静める。」(箴言15:18)

誰かとの間にいさかいが生じた時、そのまま怒りに任せてしまうと、更に状況が悪くなるという意味で、理解しやすい教えですが、実のところ、冷静な対応は難しいです。自分の怒りを遅くするにはいくつかの方法があると思います。最近、ハーバード大学大学院経営学研究科が出版した「Difficult Conversations」(難しい話し合い)という本を読んで、次のようなヒントを得ました。

「まずは忍耐をもって相手と関われば、更なる衝突を避けることができる」と予め頭に置くことが必要です。そうしなければ、衝突が起きた時、感情的になりやすいのです。忍耐は良い結果を導く可能性が高く、またその良い結果を目指そうとするのが大切だそうです。

また、相手が何故怒っているのかを想像してみることが有効らしいです。少しでも相手の気持ちを理解できれば、怒りの根源を見極めることができ、ひいては、怒りそのものに振り回されず、問題の解決に取り組むことができるようになります。

けれども、このような方法をとっても、解決に至らない場合があります。衝突の原因が何らかの問題ではなく、人にある場合です。かっとしやすい性格の人は、容易に問題を引き起こし、また解決を妨げます。そのような人はあまり多くないかもしれませんが、そのような人と衝突した時は、上記と違う接し方が必要です。聖書の言葉をもう一つ紹介します。「激しく憤る者は罰を受ける。たとい彼を救い出しても、ただ、これをくり返さなければならない。」(箴言19:19)

このような人と関わると、彼らを助けたい気持ちが湧くかもしれませんが、必要なのは、彼自身が自分の犯してしまった事の責任を負うことです。その責任を負わせる方法は場合によって異なりますが、覚えておきたいのは、責任を負わせようとする際に反発が来ることも覚悟し、勇気をもって最後まで取り組み続けることが大切だという事です。今度、残念ながら誰かと衝突してしまったら、今回ご紹介した聖書からの知恵を実践してみませんか。


(2016年 通巻243号)

 
 
 

Commentaires


© 2018 札幌希望の丘教会. Wix.com

bottom of page