最近、ラジオ番組に出演されている金子耕弐さんが書かれた「家族に贈る、とっておきの話 Vol 1」という本を読んでいます。その中に、次の話が紹介されています。
「内閣府の調査によれば、日本の若いお父さんたちの68%は仕事と同じように子育てにも積極的に関わりたいと考えているそうです。この数字を見て『日本の若いお父さんたちはずいぶん子どものことを考えるようになったなー』と感心しました。しかし、父親に対する別の調査によると、『どのように休日を過ごしますか?』という質問に対し、『家族と過ごす』とする答えが第五位までに入らなかったのは、調査対象の国々で日本だけでした。つまり、理想と現実が大きく食い違っているわけです。」(86ページ)言葉と行動の間にギャップがあるということは、家族の関係においてだけではなく、職場においても見られることです。金子耕弐さんは次のことも語ります。
「ある会社の社長が、若い経営者たちに対するセミナーで、『社員のことを考えるなら実際に行動しなさい』と言いました。つまり、ほとんどの経営者たちは『自分はいつも社員のことを考えている』と答えるけれど、実際に社員のために具体的行動をとることは少ないと言うのです。」
イエス様も、似たテーマを扱いました。「ところで、あなたがたは、どう思いますか。ある人にふたりの息子がいた。その人は兄のところに来て、『きょう、ぶどう園に行って働いてくれ』と言った。兄は答えて『行きます。お父さん』と言ったが、行かなかった。それから、弟のところに来て、同じように言った。ところが、弟は答えて『行きたくありません』と言ったが、あとから悪かったと思って出かけて行った。 ふたりのうちどちらが、父の願ったとおりにしたのでしょう。」彼らは言った。「あとの者です。」(マタイ21:28-31)
家族との関係においても、職場においても、また神様との関係においても、言葉と行動を一致させることの大切さが教えられています。ご自分の言動を考え、ギャップがあるなら、どのようにそのギャップを埋めれば良いでしょうか。HFBでは、ごいっしょに考え、実践を心がけたいと願っています。
(2014年 通巻140号)
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